長野県の食べ物

【木曽名物】田ぐちさんの「ほうば巻」を食べてみた!

2024年3月15日

【木曽名物】田ぐちさんの「ほうば巻」を食べてみた!

今回は長野県木曽地域に伝わる郷土食をご紹介いたします。

田ぐちさんの「ほうば巻」

御菓子司 田ぐち

木曽方面に出かけた際に立ち寄った和菓子屋「田ぐち」さんで、ほうば巻を買ってきました。

御菓子司 田ぐちさんの外観

田ぐちさんは地元では言わずと知れた和菓子の名店。

来店した際には、ほうば巻目当てのお客さんで行列ができていました。

ほうば巻

ほうば巻

こちらが田ぐちさんのほうば巻です。価格はひとつ190円。

朴の葉をそのまま活かした造形は、まるで芸術品のような美しさ。なんだか食べるのがもったいないです。

ほうば巻とは?
練った米粉にあんこを入れ、それを朴の木の若葉で包んで蒸したもの。木曽地域に古くから伝わる伝統的な郷土食で、長野県の無形民俗文化財にも指定されています。

もともとは柏餅(かしわもち)のように端午の節句の祝い餅として食べられていたそうです。

木曽地域には柏の木がないため、代わりに朴の木の葉が使われるようになったのだとか。

ほうば巻が入っていた紙袋

ほうば巻の紙袋がなかなかインパクトのあるデザインで面白かったです。

↑独特な書体の文字が書かれていますが、なんと書かれているか読めるでしょうか?

正解はこちらをクリック

「木曽の風物 ほうば巻 田ぐち」

ほうば? ほおば?
ほうば巻に使われている朴葉は本来であれば「ほおば」と読みます。しかし木曽地域では古くから「ほうば」と称されており、その読み方が現代にも受け継がれています。一説には包む葉ということで(ほうば)と読んだのではないかと言われています。

開いてみる

お皿に出したほうば巻

それではほうば巻を開いてみたいと思います。

ほうば巻の葉っぱを開いた様子

オープン!
……葉っぱデカ!!

予想以上に大きくてびっくり。測ってみたところ30cm以上ありました。

ちなみに朴葉も柏の葉と同じく食べ物を腐りにくく、長持ちさせる効果があります。朴葉で米を包んで茹でた「ほうば飯」という料理もあるそうですよ。

ほうば巻の断面

ほうば巻の中身はこんな感じです。つぶあんがぎっしりと入っています。

ちなみに今回買ったのは生地にそば粉が使われている、そばタイプのほうば巻です。

田ぐちさんには他に「みそくるみ」や「こしあん」タイプのほうば巻もありますよ。

食べてみた感想

ほうば巻の葉っぱと中身

香りがすごい。

朴の葉の香りが餅にしっかりと移っています。

柏餅も柏の葉の香りがしますが、包まれていただけあって、ほうば巻の方が香りが強いです。

一口食べてみると、なかなか美味しい。

粘り気のあるもっちりとした生地に、しっとりとしたあんこがよく合います。

あんこは甘さ控えめの上品な味わいで、朴の葉の風味を消さずにうまく調和していますね。

ほうば巻は分類としては和菓子なのですが、どこか野性味を感じる素朴な味わいでした。とても美味しかったです。

まとめ

木曽地域ならではの素敵な郷土食でした。

田ぐちさんのほうば巻は、6月下旬~7月上旬までの季節限定商品とのことです。

皆様も木曽地域へ行かれる機会がありましたら、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。

田ぐちさんではほうば巻の他にも、そば饅頭や栗子餅などのお菓子が人気です。興味のある方はそちらも是非どうぞ。

木曽地域の伝統ある町並み

お店の近くには昔ながらの伝統ある町並みが広がっていて、とても綺麗。観光で訪れるのもオススメですよ。

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↑後日、田ぐちさんの栗子餅も食べてみました!


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