長野県の食べ物

幻のうどん「おざんざ」を食べてみた!〜納豆inうどん〜

2023年12月6日

幻のうどん「おざんざ」を食べてみた!〜納豆inうどん〜のアイキャッチ画像

今回は長野県に伝わる幻のうどんをご紹介します。

長野県に伝わる幻のうどん

納豆が練りこまれたうどん!?

先日、当店のお客様から電話でこんな話をお聞きしました↓

「おざんざという、うどんを知っていますか? 納豆が練りこまれたうどんなんですけど……」

納豆が練りこまれたうどん?
なんだそれ!?

↑納豆をうどんにかけた「ぶっかけうどん」や、納豆入りのつゆで食べる「ひっぱりうどん」などは聞いたことがありますが、

納豆が練りこまれたうどんというのは初めて聞きました。一体どんなうどんなのか……?

とりあえず、その「おざんざ」を買ってきて食べてみることにしました。

おざんざとは

おざんざのパッケージ正面

安曇野うどん「おざんざ」
安曇野の自然にはぐくまれた"おもてなしうどん"。納豆を練りこんで作られたうどんはつるつるした食感。食塩を使っていないので、えぐみが無くほんのり甘い味わい。健康を気づかう方や、赤ちゃんの離乳食にもおすすめです。

というわけで梓川サービスエリア(上り線)で買ってきました。これが「おざんざ」です。

1袋180g(2人前)で、価格は税込480円でした。

名前の由来
ちょっと聞き慣れない「おざんざ」という名前は、実は長野県の方言。麺類などの長い食べ物を指す言葉です。

おざんざの原材料名に記載されている納豆粉末

原材料名には小麦粉に続いて納豆粉末の文字が。やはり納豆が練りこまれているみたいです。

食塩が一切使われていないのも、このうどんの特徴とのこと。

麺類に塩が使われる理由は、麺にコシや粘りを出すためですが、おざんざでは塩の代わりに納豆がこの役割を果たしているみたいです。

袋から出たおざんざの麺

麺はこんな感じで、かなり細麺です。納豆粉末の影響なのか、色が少し茶色っぽく、麺の細さも相まって、見た目はまるでそばのよう。

軽く匂ってみると、ほのかに納豆の香りが。香ばしい感じの香りで、嫌な香りではないですね。

なぜ幻のうどんと呼ばれるのか?
納豆を使った名物を作ろうという思いから長野県の大町市で誕生したおざんざ。しかし製造元が経営難に陥り、おざんざも消滅。そのため幻のうどんと呼ばれるようになりました。

しかし、数年前に県内の企業や大学などが協力して、おざんざを復活! それがこちらの商品というわけです。

作ってみる

おざんざを茹でる様子

というわけで早速作って食べてみることに。

ざるうどんの方がおざんざの特徴がよく分かるとのことなので、冷たいざるうどんでいただきます。

ゆでている間、納豆の香りがすごかったです。ゆで始めると急に濃くなりました。

たまたま来ていたお客さんに「なんか変な匂いしませんか?」と聞かれる始末(汗)

おざんざを冷水で締める様子

ゆであがりの麺類はヌルヌルしていますが、おざんざは一般的なものよりもさらにヌルヌルしていました。これも納豆の影響なのでしょうか。

茹で上がったおざんざ

ザルに盛って完成です。

ゆでたら色が薄まって、普通のうどんの色に近づきましたが、それでもまだほんのり黄色っぽい感じがしますね。

あと、普通のうどんよりも麺がツヤツヤしている気がします。

食べてみた感想

茹で上がったおざんざのアップ

おそるおそる食べてみたところ……

ん!? 納豆の香りがなくなっている!

後味でほんの少し香るかな……? という程度で、納豆感はほとんどありません。

変なクセもなく、言われなければ、納豆が練り込まれているとは気づきません。これは納豆嫌いの人でも大丈夫そう。

そして麺がツルッツル! めちゃくちゃなめらかです。 

納豆粉末のおかげなのか、麺の表面がツルツルしており、それでいて食感はモチモチで、喉越しと食べ応えがめちゃくちゃあります。

また、つゆをつけずに麺だけで食べてみるとよく分かるのですが、麺がほんのりと甘いです。食塩不使用なので小麦粉の甘さが際立つのでしょうか?

納豆が練りこまれたうどんということで、どんな色物うどんなんだろうかと身構えていましたが、

食べてみたら、普通に日常的に食べたくなる絶品うどんでした。ごちそうさまです!

おざんざは栄養価も高い
おざんざには納豆の栄養素もしっかりと練り込まれているとのこと。なので普通のうどんよりも栄養価が高いです。納豆が苦手な人も、おざんざを食べることで納豆の栄養素を摂ることができますね。

まとめ

復活した幻のうどんは、とても美味しいツルツルうどんでした!

なんかもう納豆とか関係なく、シンプルにうどんとして美味しかったです笑。かなりグレードの高い小麦粉を使ってるんじゃないでしょうか。

食塩不使用なので、塩分を控えている方や健康を気づかう方、赤ちゃんの離乳食にも使えるということで、万人にオススメできる一品ですね。

長野県はうどんよりもそばのイメージが強いですが、長野のうどんも侮れないなと思わされました。

温かいおざんざも食べてみたいので、また買える機会があったら、次はかけうどんでいただきたいと思います。

「おざんざ」は、県内の一部のサービスエリアの他、通販などでも購入可能です。ご興味のある方は是非一度、食べてみてはいかがでしょうか。

後で調べてみたところ「おざんざのつゆ」という、おざんざ専用のつゆもあるそうです。また見かけたら紹介したいと思います。

個人的には、おざんざはうどんというよりかは、まるでパスタのような食感と舌触りだったので、パスタソースをかけても美味しくいただけそうだなと思いました。それこそ納豆パスタにしても面白そうですね。


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